「花粉症」対策 ③ 時間帯・天候による影響対策
「花粉症」対策 ③
時間帯・天候による影響対策
●花粉が飛びやすい気候と時間帯
・晴れて気温が高い
・雨上がりの翌日
・空気が乾燥している
・風が強い日
以上の4点が花粉症状の増悪に関係しているようです。
天候では、「晴れて天気のいい日」は、
午前から午後にむかって気温の上昇とともに花粉が舞い上がり飛散しやすくなります。
「雨の日」は、花粉は飛散しにくいのではと考えますが、
雨によって地上近くに花粉が落下しているので症状も増悪しやすいようです。
雨量の少ない雨天でも注意が必要です。
また、「雨上がりの晴れた日」は、地上に落ちた花粉が舞い上がりやすくなることからも
増悪しやすいということです。
時間帯では午後1時~3時頃がもっとも症状が増悪しやすいようです。
買い物など必要で外出する際には時間帯も考えなくてはいけません。
<参考>
「花粉症の正しい知識と治療・セルフケア」
(平成17・18年度厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・治療研究推進事業)
を参考にして作成
●花粉症は、「通年病」に!
花粉症は原因となる植物によって症状はそれぞれ異なります。
春のスギ花粉の場合は、花粉粒子径が大きく、鼻粘膜に留まりやすい特徴があるために、
春の花粉症は鼻水やくしゃみが代表的な症状とされています。
一方、秋の花粉症の原因のひとつ、ブタクサ花粉は花粉の粒子が小さいため、
気管に入って喘息(ぜんそく)のような症状を引き起こす場合もあるようです。
特に、気候の変化が大きい春と秋は自律神経も乱れやすく、症状が悪化しやすい傾向があります。
●花粉症と風邪の違い
春、秋と気温差が大きい季節は、風邪も流行しやすくなります。
花粉症と風邪の大きな違いに「鼻水の性質の違い」があります。
風邪による鼻水は粘性があり黄色や青みがかった色をします。
一方で、花粉症による鼻水は粘り気がなくサラサラと水っぽく、鼻から垂れてきてしまうような鼻水が特徴です。
その他の違いでは、風邪の場合は「喉の痛みや発熱を伴う」ことが多く、
花粉症は「目の痒みや耳の中の痒み」などが伴うことが特徴です。
東洋医学での観察では、症状の違いだけではなく、脈と舌の状態にも
違いがありますので鑑別しやすいかと思います。
花粉症の場合、舌の先に赤い点が多くある場合はあります。
鼻の粘膜をライトをあててみても赤くなっています。