初夏の養生
初夏の養生
暦では「穀雨」に入り、初夏に入っていきます。
穀雨は、「雨水がいろいろな穀物を生みだす」という意味があります。
穀雨の節気以後は、降雨量が多くなり、空気の湿度が高く傾向があります。
この湿度の影響を受けると、よくいわれる症状に「神経痛」が多くなります。
例えば、肋間神経痛、座骨神経痛、三叉神経痛などがそうです。
座骨神経痛は、腰部、臀部、大腿部に痛みを伴う疾病です。
ひどい場合は切られたような痛みがあり、動けばひどくなるということもあります。
東洋医学では、「痺(しびれ)症」と考えています。
「痺」は経絡を阻(はば)んで通じないという意味で、
「風湿寒の邪」が、経絡、気血の流れを阻害し、
流れが滞ることによって発症すると考えます。
この経絡、気血の流れの滞りを回復させる為の道具として鍼やお灸を用います。
鍼灸治療の効果
https://harikyunagomiza.com/shinan/ishin/20200130-2527/
「穀雨」の前後は、気象変化が大きく体調に影響します。
特に《気圧の変化》《気温の寒暖差》が特徴です。
この気象の影響を受けて体調を崩す病を“気象病”ともいわれます。
めまい・耳鳴り・メニエル病・頭痛 気象病とは
https://harikyunagomiza.com/shinan/ishin/20200310-2595/
■気象病の予防には
- 生活リズムを調える
- 朝食をきちんと摂る
- 適度な運動
- 十分な睡眠
- 適切な入浴
熱い湯(42℃)は交感神経を優位にし、ぬるめの湯(38~40℃位)は副交感神経を優位にします。