小豆の効果
【小豆 あずき】の効果
●小豆の歴史
小豆の原産は東アジア(中国南西部・インドシナなど)と考えられています。
日本では、縄文時代の遺跡から発掘されており、
3世紀以前より各地で食用栽培は行われていたとする説もあります。
小豆は「赤小豆(セキショウズ)」と呼ばれ漢方薬としても利用されています。
中国最古の薬学書「神農本草経」に、
小豆の煮汁が解毒剤として用いられたという記述があり、
古来から薬効のある食材として使われてきました。
●小豆の赤色は生命の象徴
中国や日本では昔、赤は太陽・火・血など「生命」を象徴する
色であると考えられていました。
また、伝統的な儀式や行事の時に赤い色をした
「小豆」を食べて厄除けや魔除けとして食されてきました。
お祝いの日に食べる「赤飯」や「あんこ饅頭」、
冬至の日に食べる「小豆粥」などは、
今でもハレ食(行事食)としてとして今でも継承されています。
小豆の栄養や効能がすごい!
小さな粒に含まれるアンチエイジング効果
●小豆の栄養や効能がすごい!
「小豆」は小さな粒でも栄養の宝庫です。
ビタミン・ミネラルなど豊富な栄養素を含む食材です。
積極的に食卓に取り入れていきましょう。
●小豆の主な栄養・効果
■主成分は必須アミノ酸を含むタンパク質
小豆の約22%は良質なタンパク質です。
大豆に比べるとたんぱく質の量自体は少ないのですが、栄養価の高い食材です。
■豊富な食物繊維
小豆はごぼうの3倍の食物繊維が含まれています。
食物繊維は善玉菌の活動を活発にするために欠かせません。
小豆には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれています。
■ビタミンB群がエネルギー代謝を促進
・糖の代謝を促進するビタミンB1
糖分は脳のエネルギー源なので代謝低下を起すと脳や神経機能に影響がでます。
感情の安定にも重要なビタミンです。
・脂質と糖質の代謝を促進するビタミンB2
皮膚や髪の代謝に関わります。
不足すると、皮膚や粘膜が敏感になり、肌荒れ・皮膚炎を起こしたり、
口腔内の炎症に関わります。(口内炎、口角炎、舌炎)
ビタミンB1、B2を効率よく吸収するには、煮汁で摂られるといいです。
■抗酸化「ポリフェノール」
小豆に含まれる「ポリフェノール」は、ポリフェール含有量がワインの1.5倍あります。
ポリフェノールは、強力な抗酸化作用で活性酸素を除去し、動脈硬化や癌などを予防します。
(赤ワイン100g中のポリフェノールが300mgに対して小豆は460mgも含まれています。)
また、紫外線による皮膚への負担を軽減する効果もポリフェノールにはあります。
夏冬に関わらず紫外線対策には小豆の効果が期待できます。
■小豆の外皮に含まれる「サポニン」
小豆の外皮に含まれる「サポニン」はポリフェノールと同様に強力な抗酸化作用があります。
また、中性脂肪を低下させるという作用もあり成人病予防には欠かせない食材です。
■人体形成に必要な「亜鉛」が豊富
亜鉛は新しい細胞を作ったり、皮膚や骨格の発育のためには欠かせないミネラルです。
ホルモンの活性化にも関わる為に、成長期の子供や女性。また妊娠期間中には欠かせません。
亜鉛が不足すると、傷の回復が遅れる。脱毛、味覚障害などの症状が出ます。
ダイエットなどでの食事制限をしている場合は、亜鉛不足は注意が必要です。
■貧血予防に必須 鉄分が豊富
女性は毎月の生理で鉄分が失われやすいです。
鉄分は赤血球のヘモグロビンの成分となり、酸素を身体の隅々まで運ぶ働きがあります。
鉄分が不足すると酸素が身体の各器官に行き渡らないため身体が酸欠状態になります。
脳へ酸素が届かなくなると、眠気が強くなったり、頭痛が起きます。
■丈夫な骨を作る「カルシウム」
カルシウムは骨や歯を作る他、筋肉の動きや精神の安定にも関わっています。
不足するとイライラしたり、情緒が不安定になることがあります。
カルシウムはビタミンDと結びつくことで吸収が向上するので、適度な日光浴が必要です。
■水分代謝に必要なカリウム
余分な塩分や水分を排出してむくみの予防に必要なも「カリウム」
あずき(乾物)100gに1500mg含まれています。
高血圧、動脈硬化、脳卒中の予防に効果が期待できます。
これからの暑い季節「カリウム」は汗とともに流れ出やすいので、特に気をつけて摂りたいものです。
「小豆汁」で解毒!
蓄積した中性脂肪を排泄する。
古くから日本人の健康を支えてきた小豆。
その煮汁がダイエットに役立つ成分が豊富だということで人気があります。
小豆成分中「ポリフェノール」が、糖を分解・吸収するのを抑える働きがあるのです。
また、脂肪の分解