2019年 第二号⑪ ~全身按摩の習慣~ 慢性疲労・肩こり・不眠・眼精疲労の改善に
2019年 第二号⑪
「養生訓」第五巻 「五官」
~全身按摩の習慣~
養生訓には、日々行う養生術として按摩法を書かれています。
原文では言葉が難しくなるので、意訳して簡単な文章でご紹介します。
●【一日に一回は全身の按摩をする】
「一日に一度は、自分の頭から足先にいたるまで、
全身を誰かになで擦たり押したりするとより、特に関節は丁寧に行うとよい。
各部位それぞれ、十回くらい繰り返すのがよい。
まず、百会の穴(頭の頂上中心にあるツボ)、次に頭のまわり、それから両眉の外側、
眉じり、さらに鼻柱のわき、耳の内側と耳のうしろなどの順に擦るか指圧するがよい。
次に、風池(耳のうしろのツボ)から、うなじの左右を揉み擦る。
うなじ(首筋)は、左側を右手で、右側を左手で、揉み擦るとよい。
次に、両肩、肘の関節、腕、そして手の十指をひねらせるように動かす。
それから、背中を手のひらで押さえ叩かせる。
それが終わったら、腰や腎兪(腰のツボ)を上から下へなでおろさせる。
さらに、胸、両乳、腹部を何回もなでさせる。
次に、両股、両膝、脛の表裏、足のくるぶし、足の甲、足の十指、足の裏などを、
両手で撫でて、ひねるように動かす。
これは『寿養叢書』(じゅようそうしょ)という養生書にある説である。
自分の手で行うのもよい。」
このように指導しておられます。
文章ではわかりにくいとは思いますが、大切なことは全身を隅々まで、
「サワル、サスル、ナデル」といいのです。
わかりやすいように分類してみると、
① 頭: 頭のてっぺん→ 頭のまわり(後ろ・横と髪の毛もいっしょに。)
② 顔: 眉毛(上・外)→眉じり→目の周囲→鼻柱→鼻穴外(ほうれい線)
③ 耳: 耳の穴・耳の前側・後ろ側→耳輪(耳たぶ)
③ 首: 盆の窪の外→うなじの両側(右手で左側、左手で右側)
④ 腕: 肩関節→肘関節→前腕→手関節→手の指(指また)
⑤ 背: 背中→肩甲骨のきわ→腰→骨盤周囲→お尻
⑥ 胸腹部: 胸(鎖骨の下)→乳(肋骨)→腹(上腹・下腹)
⑦ 足: 太もも(前後)→膝(前後)→すね・ふくらはぎ
⑧ 足:くるぶし(内側外側)→足の甲→足の裏→足の指(指また)
となります。
家族の人にお願いするのも、気のどくですので、
ご自身で毎朝全身を行うといいでしょう。
全身がホカホカと温かくなり、
軽くなるのを経験できると思います。
次回は、もっと簡単な方法をご紹介しますね。