春はクビが凝る!! ~西宮市 肩こり首コリ腰痛 春の体調不良でお困りの方へ~
春はクビが凝る!!
●春の時期の病と特徴
春は五臓の「肝」が活発になる季節
東洋医学では、「春」は「木」に例えられています。
春は「木の芽時」(このめどき/きのめどき)といわれ、
草木が芽吹き始めることから「木(こ)の芽どき」とも呼ばれます。
草木は寒い冬を乗り越え、冬に蓄えたエネルギーを開化させるために
地上に芽を出し、上方へとエネルギーを放出して現しています。
虫たちもこの頃、冬眠から目覚めて地上にでてくる「啓蟄」となります。
このような時期である春は「春の三寒四温」ともいわれ、
3日ほど寒い日が続いた後に4日ほど暖かい日が続くという気候の特徴があります。
低気圧と高気圧が交互に日本付近を通過するようになり、
気圧の変動で体調に異変を感じる人も多くなる特徴があります。
過去記事
参考にお読みください。
また、春はイライラ・ウツウツの季節とも言われます。
春の季節は、臓器(五臓)では「肝」です。
「肝」は体内エネルギーを外へ増幅させ、エネルギーを内部から外部へと転換させる作用を持っています。春になるとその活動が活発になり、体内のエネルギーも増大します。
このエネルギーが内部に閉じ込められてしまうと内圧が強くなり膨張してきます。
この状態になると、腹張、胃痛、肩こり、腰痛、倦怠感など症状がでてきます。
春は環境の変化(引越しや職場移転)が大きい時期でもあります。
また、この2年間はコロナウィルスの影響で国民皆が一様に不安と緊張を感じている状態です。当然に、抑圧が強くなりますので肝の機能がうまく発揮できなく体調がすぐれないということが増えるのです。
●春は「頚(くび)と項(うなじ)が凝りやすい」
「東風生於春。病在肝。故春気者、病在頭。故春善病鼽衂
(黄帝内経 素問 金匱真言論篇)
東洋医学の古典の医学書にかかれている《春の病の特徴》を書いた内容です。
【現代語訳】
「東風は春の季節によく診られ病変は肝に発生する。
春の気は肝に応じ多くの病は頭(頚項)にある。
春にはよく鼽衂(きゅうじく)を病む事が多い。
※鼽衂(きゅうじく):鼻水や鼻血が出て鼻が通せず塞がること)
春には肝の異常から症状が発生する。と書いています。
肝は血液、目、爪、髪、筋肉(腱)と関わりますので、
これらの部分にも異常が現れたりします。
例えば、湿疹、結膜炎、目の痒み、爪が割れやすい、
髪の毛が抜ける、こむらがえり、筋肉のこり、肉離れなどです。
●春の季節 実践してほしい養生法
この時期に実践してほしい養生法として
“髪の毛を梳く”ということをおすすめします。
養生訓で有名な貝原益軒先生は、
【髪の毛を梳く】ことの重要性をこのように言われています。
「髪をすくのは多いほうがよい。
それは気をよく循環させて上気しているのを下すからである。」
詳細記事 お読みください。
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気分を開放的にし、上気(のぼせた)気血を循環させる養生として最適です。
ぜひ実践してみてください。