めまい 耳鳴り の予防には・・・
●春に多くみられる眩暈(めまい)
春を到来を表す季語で「三寒四温」があります。
もともとは、冬の気候を表す季語だったようですが、
日本では『三寒四温』という言葉は、冬ではなく寒暖の変化が現れる春先に用いられるようになりました。
早春になると低気圧と高気圧が交互に日本列島を通過します。
その為、日々の気温変化が大きくなります。
また、朝夜の寒暖差も激しくなります。
この時期に多く発症する症状に『眩暈』があります。
『眩暈』は、男性よりも女性に多くみられる症状です。
めまいを訴える男性は13.5%なのに対し、
女性では31.2%の方が悩んでいるというデータもあります。
●眩暈と気象病(春から梅雨に多発)
『気象病』は天気の変化で起こる不調の総称です。
主に、頭痛、めまい、関節痛、むくみ、イライラなど様々な不調のことをいいます。
この時期の急激な天候の変化はカラダへのストレスとなり自律神経が乱れます。
この自律神経の乱れが様々な症状発症の原因となります。
気象病がもっとも多く発症する季節は春と秋の季節の変わり目です。
また、梅雨時期や台風の多い時期にも多く発症します。
気象病患者は一説に1000万人もおられるとの見解もあります。
●気象病の原因は?
気象病の主な原因は気圧の変化で、内耳(ないじ)という器官が関係しています。
気圧の変化は内耳が感知します。そして内耳から脳に伝達され、体を順応させようとします。
この内耳の働きに問題があると、頭痛・めまい・ぜんそく・関節痛・神経痛など、さまざまな体調不良を引き起こすと考えられています。
●予防法
【耳のマッサージ】
耳には多くの反射点も多くあります。「耳鍼」などではこの反射点を使います。
耳のマッサージではこの反射点にこだわらず「耳」をはぐしてあげるといいのです。
耳輪、耳たぶ、耳の周囲をゆっくり気持ちのいい程度にほぐしてあげましょう。
①両耳をつまみ、上下・左右にゆっくりひっぱっります。
②耳を折りたたむようにしてほぐします。
③耳の周囲上をゆっくりほぐすようにマッサージしましょう。
朝・晩、毎日行うことで内耳の血流が良くなり、予防につながります。
【耳の養生法】“鳴天鼓(めいてんこ)”
両手の手のひらで耳を被せ、力を入れて押さえてから放す。
これを、10回繰り返し行う。
両耳を前に倒し、後頭部に伸ばした人差し指で風池穴を10回叩く。
まるで太鼓を鳴らすような音が聞こえる。毎日睡眠の前に行う。
この方法は記憶と聴覚の機能低下を予防する効果がある。
手の平で耳を覆うようにすると、指が後頭部に行きます。
後頭骨に、指はじくように動かすとポコポコと鳴るように聞こえます。
合わせて行うといいでしょう。
●東洋医学での眩暈の考え
東洋医学では眩暈の原因は主に『水毒』と考えられています。
水の滞りによって起こる病的状態を水毒(すいどく)といいます。
『水毒』がカラダにある場合以下のような症状を自覚することがあります。
<水毒の症状>
①むくみ・お腹のぽっこり
②トイレに行く回数が少ない(4回以下)
③疲労感・だるさがある
④頭痛・めまい・嘔吐
⑤気分にむらができる、神経が過敏
⑥痙攣
●眩暈と肝之臓
東洋医学では、体が揺れる、揺れるように感じるというものは
すべて「肝」の働きと関わると考えます。
古典には『諸風掉眩(しょふうとうげん)は、皆な肝に屬す。』とあり、
肝之臓の病症として治療を行います。
現代の病名では、メニエール、高血圧症、脳血管障害、貧血、自律神経失調症、眼科疾患が、
この時期の「肝之臓」の病症として考えられます。
鍼灸治療では、肝之臓の変調を治療するのに、
頭のてっぺんにある『百会(ひやくえ)穴』を使うことが多くあります。
百会の名の由来は「百(多数)の経絡が会する(集まる)場所」と言われ、
耳鳴り、めまい、頭痛、視力低下、目の充血、鼻づまり、頭痛、
胃下垂や痔といった消化器の症状、高血圧など循環器系の症状、
自律神経の症状神経まで、幅広く効果があるツボとして知られています。
手でマッサージをすることとは異なり、
鍼治療の場合は、体質・病状・病位などを考慮し、
鍼の種類、刺入方向などを考え治療をすることで効果があがります。
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