西宮市 はりきゅう和み座 『東洋医学で観る“鬼滅の刃”』参ー④

『東洋医学で観る“鬼滅の刃” 参』1面-④

 

●伝統灸法“鬼邪の灸”

 

前号でもご紹介していますが、

治療にも用いる経穴(ツボ)には、別名・裏名があります。

 

「足三里」という経穴は有名なツボでありますが、

足三里の別名は、「鬼邪」と呼ばれています。

足三里は、松尾芭蕉の俳句「奥の細道」に出てきます。

 

「もも引の破をつづり、笠の緒付かえて、

三里に灸すゆるより、松島の月先心にかかりて」

 

股引の破れをつづり、旅笠の紐を付け替えて、

三里に灸をすえてみれば、旅の準備は整って、

松島の月が脳裡に浮かぶ

芭蕉の風貌 : 日々のしをり

吉田兼好の『徒然草』(つれづれぐさ)にも

「足三里の灸」が出てきます。

 

『徒然草』第百四十八段

 

四十以後の人、身に灸を加へて、

三里を焼かざれば、上気の事あり。

必ず灸すべし。」

 

*上気とは「のぼせ」の意

 

「足三里」は、「無病長寿」の効果を持ち

「一灸萬全」と言われ、日常的な保健灸法の常用穴なのです。

 

現代的に表現すれば、足三里は「疲労回復」「万病予防」に効果を発揮してきれます。

足三里の「三」には、「健身」「健脳」「健脚」の意味があるのです。

また、「里」は「理」であり、「ただす、ととのえる」という意味があり、

腹部、すべての内臓諸器官の働きを調えてくれる効果がある。

という意味があるのです。

 

(次回へつづく)

 

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【はりきゅう和み座】

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「はりきゅう和み座」は、

西宮市にある東洋医学専門の治療院です。

「虹膜診断」を用いて、症状と原因を把握し施術します。

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