西宮市 はりきゅう和み座 『東洋医学で観る“鬼滅の刃”』参ー②
『東洋医学で観る“鬼滅の刃” 参』1面-②
●左近次に学ぶ生き方指南
『水はどんな形にもなれる。
升に入れば四角く、瓶に入れば丸く、
時には岩すら砕いて、どこまでも流れてゆく』
『鬼滅の刃』24話引用
このセリフを聞いて思い浮かんだ言葉に、
『上善如水』
これは、「老子」の道徳経にでてくる言葉です。
『上善は水の若(ごと)し。
水は善(よ)く万物を利して争わず、
衆人の悪(にく)む所に処(お)る、
故に道に幾(ちか)し。』
【老子道徳経8章】
最高の善は、水のようなものである。
万物に利益をあたえながらも、
他と争わず器に従って形を変え、
自は低い位置に身を置くという水の性質を、
最高の善のたとえとしたことば。
人間の理想的な生き方は、
水のように様々な形に変化する柔軟性を持ち、
他と争わず、自然に流れるように生きること。
との意味があります。
また老子はいいます。
『天下の至柔(しじゆう)は、
天下の至堅(しけん)を馳騁(ちてい)し、
無有(むゆう)は無間(むかん)に入(い)る。』
【老子道徳経第四十三章】
世の中でもっとも柔らかいものが、
世の中でもっとも堅いものを突き動かす。
形の無いものが、すき間のないところに入っていく。
東洋医学では、
『恬淡虚無 真気従之
精神内守 病安従来』
という言葉があります。
恬淡にして虚無ならば真気はこれに従う、
精神を内守すればどうして病気になることがあろうか?
【黄帝内経 素問 上古天真論篇】
現代的な意味にすると、
「心静かに、無闇やたらと欲望を起さなければ、
真気(生命エネルギー)は全身にめぐり、
精神(自律神経、免疫力)が体内をガードし、
病気になろうはずがない。」
という意味になります。
心の在り方と生き方の調和が、健康であれる条件である。
ということをいっています。
また、古語にこのような言葉があります。
「流水不腐 戸枢不螻」
出典『呂氏春秋』
流れが新しい水を運んでくるように、
常に動いていれば腐らない。
という意味です。
水たまりの水や、流れのない淀んだ場所の水は腐りやすく、
流れている水は常に新鮮なので腐りません。
停滞せずに常に活発に動き続けるものには、
沈滞や腐敗がないことの例えです。
そこから、絶えず動いているものは、
悪化したり劣化したり、状態が悪くならないことを指します。
私たちの身と心も同じです。
少しでも水のような生き方が出来れば、
最も理想に近い生き方が出来るということです。
貝原益軒『養生訓』「動くことが養生の道」で、
このように書いておられます。
●「動くことが養生の道」
「華陀が言うに、人の身は労働すべし。
労働すれば穀気さえて、血脈流通すといへり。
およそ人の身、欲をすくなくし、
時々身をうごかし、手足をはたらかし、
歩行して久しく一所に安坐せざれば、
血気めぐりて滞らず。
養生の要務なり。
日々かくのごとくすべし。
呂氏春秋曰、
「流水不腐、戸枢不蝕、動也。」いふ意は、
流水はくさらず、たまり水はくさる。
から戸のぢくの下のくるるは虫くはず。
此二のものは
つねにうごくゆへ、わざはひなし。
人の身も亦かくのごとし。
一所に久しく安坐してうごかざれば、
飲食とどこほり気血めぐらずして病を生ず。
食後にふすと、昼臥すと、尤禁ずべし。
夜も飲食の消化せざる内に早くふせば、
気ふさぎ病を生ず。
是養生の道において尤いむべし。」
貝原益軒『養生訓』より
《和み座ヒソヒソ噂話》
最近「トレーニングジム」に通い始め、
52歳にして肉体改造に励んでいます。
肉体の筋肉の強さのみならず、
心の筋肉も鍛えなくてはと改めて思う日々です。
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