西宮市 はりきゅう和み座 『東洋医学で観る“鬼滅の刃”』弐ー⑧
『東洋医学で観る“鬼滅の刃” 弐』2面-8
【鬼眼の灸】(別名:腰眼の灸・癸亥の灸)
この灸は、慢性の腰痛や体力の衰えなどに使います。
『頬経図翼』という書物に次のようなことが書いてあります。
「この証(結核・過労・腰痛・婦人帯下・)は、
寒熱が煎じて血が凝り気が滞り、変化して虫となり、
内で臓腑を食うもので、人に伝染する。
どのような処方でも難治であるが、灸だけは治療することができる。
腰の両傍のやや凹んだところこれが「鬼眼穴」、
すなわち世間でいう「腰眼穴」である。
きちんと立たせて墨で印をつけたら、
ベッドにうつぶせに寝かせて小艾で灸をすえる。
壮数は七壮、九壮、十一壮が一番良い。
「腰眼(ようがん)」「鬼眼(きがん)」の場所は、
骨盤の骨の一番高いところで、「両眼の如き陥凹部」に取るのですが、
絵図を参考にしてください。
「腰眼(ようがん)」「鬼眼(きがん)」は、
またの別名を「癸亥の灸(きがいのきゅう)」ともいいます。
慢性の腰痛で悩んでおられたり、
過労で体力の低下などが気になる方は、
癸亥(みずのとい)の日、夜の21時~23時の間に
「腰眼穴」にお灸を据えてみてください。
●十干について
少し難しい話ですが、「癸亥」は(みずのとい)または(きがい)と読みます。
六十ある「干支(かんし)」の最後にあたり、
また「甲子(こうし)」から始まるという「十干」の話です。
「癸」と「亥」は共に「水」「発芽の生命力」を表す意味があり、
このことを「崑崙還元の水」とも言われます。
崑崙山から湧き出る水の表す意味で、
元気の源、生命の泉が湧き出るという意味合いから
「崑崙還元の水」といわれるようです。
「癸亥の灸(鬼眼の灸)」はそのような意味で、
生命力を開花させるという意味があるようです。
ちなみに、鬼殺隊の階級も「十干」で表されています。
主人公の炭治郎は、「癸(みずのと)」からスタートしていました。
ここから経験を積むことで階級は上がっていき、
最終階級(柱)の甲(きのえ)を目指していくということです。
《和み座ヒソヒソ噂話》
次の「癸亥」の日は、
2021年1月15日(金曜日) です。
お灸を据えるのがいいのですが、
腰の位置ですので、できない場合は
“湯タンポ”で温めるのもいいでしょうね。
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