夏バテと熱中症予防  西宮 はりきゅう和み座からお届けする養生法

夏バテと熱中症


土用も明けて「立秋」となりました。

日本では、これから暑さも強くなっていきます。

毎年これからの時期は、「脱水症」「熱中症」が多発します。

「暑さ対策」を心掛けて生活していきましょう。

 

今年は、コロナ渦の影響で私たちの生活にも大きな変化をもたらしています。

「不安」「恐怖」に打ち勝ち、しっかりと心と身体を備えて生活していきましょう。

 

 

●夏バテと熱中症

熱中症が起こりやすいのは、太陽が照りつける暑い日だけとは限りません。
「脱水症」「熱中症」はどんな日に注意したらいいかを知りましょう。

 

  • ≪真夏の気温が高いとき≫

7月~8月の日中、最高気温が高くなった日に熱中症の患者数が増加します。
また熱帯夜が続くと、夜間も体温が高く維持されてしまうため、
熱中症が起こりやすくなることがわかっています。
熱中症による救急搬送は、真夏日(最高気温が30度以上)になると発生し始め、
猛暑日(35度以上)では急激に増加します。

 

 

  • ≪梅雨の晴れ間や、梅雨明けの急に暑くなったとき≫

梅雨の晴れ間や、梅雨明けの蒸し暑くなった時期に熱中症は多く見られます。
この時期は暑さに慣れていないため上手く汗をかくことができず熱を発散できずに体温調節ができない為です。

【気象庁ウェブサイト】では、高温注意情報などの熱中症への注意情報を知ることができます。

 

 

気象庁ウェブサイト

PC:http://www.wbgt.env.go.jp/

携帯:http://www.wbgt.env.go.jp/sp/

 

 

 


夏を乗り切る関西地方の伝統飲料【冷やし飴】

『冷やし飴(ひやしあめ)』は、関西を中心とする飲料です。
麦芽水飴(または米飴)を湯で溶き、生姜の搾り汁や卸し生姜を加えた飲料です。

冷やして飲むと、キリッとしたショウガの爽やかさが清涼感を誘います。
素朴な甘味と生姜の成分が染み渡る「癒しの飲み物」となります。

市販でも『冷やし飴』は売っていますが、ご自身で味を調整して作る場合は「米飴」を買われるといいでしょう。

「米飴」をお湯で溶いて、好みの量の「生姜汁」をいれれば作れます。

「シナモン」が好きな方は少量使ってもいいでしょう。

 

 

 

●漢方でも使われる飴『膠飴』

漢方薬にも飴は使うことがあります。「大建中湯」「小建中湯」「黄耆建中湯」などが代表的です。「大建中湯」は、腸の蠕動を調整する作用があり、腹痛やお腹の張りをやわらげ、また、体をあたためて胃腸の調子をよくしてくれる漢方薬です。

 

「大建中湯」に、使われている生薬は、

乾姜(かんきょう):生姜を蒸して乾燥させたもの

膠飴(こうい)

山椒(さんしょう)

人参(にんじん)

 

となじみがある生薬からできています。

 

ここにも、飴がつかれていて「膠飴」(こうい)と言われます。

膠飴(こうい)は、デンプンやイネ科のイネの種子などを、糖化した(飴状に制した)もので、漢方の生薬分類でも上品(不老長生薬)とされ『補養薬』として使われます。

 

 

●生姜の効能は「大地の恵」「大地の力」
生姜の効果は有名で、中国では紀元前500年頃には薬用に利用されていました。
また、現代においても医療用の漢方薬や健康食品に広く使われています。

 

生姜の効果・効能の中心となるのは、「ショウガオール」の体を温めてくれる成分と「ジンゲロール」という免疫力を高める成分です。「ジンゲロール」は、殺菌作用、免疫細胞を活性化、胆汁の分泌を促進、抗炎症作用、冷えを改善、吐き気や頭痛を抑える作用、老化を防ぐなど様々な働きを持っています。「ショウガオール」は、血行を良くして体温を高め、脂肪や糖の代謝を促進してくれるのでダイエットしたい方に適しています。また、血液サラサラ効果もあるので、生活習慣病の予防にも役立ちます。

 

・東洋“伝統スパイス”【生姜】  
肩こり・首こり・眼精疲労・こむらがえりの改善におすすめ
https://harikyunagomiza.com/shinan/syokumotu/20190318-779/

 
・【生姜】の活用 
生活習慣病の改善 血行促進 肩こり・首こり・眼精疲労緩和 
https://harikyunagomiza.com/shinan/syokumotu/20190318-794/