薬食同源ー食は心身を養う  西宮 はりきゅう和み座

薬食同源ー食は心身を養う

食は命を養うもの、薬は邪気を攻めるもの

 

 

東洋医学の聖典である「黄帝内経素問」の中で、

臓気法時論篇第二十二には、食について書かれています。

 

【現代語訳】

「薬は邪を攻める。五穀は養う、五果は助け、五畜は益し、五菜は充たす。

気味(味と温熱寒涼ね)を合わせて食べることで、精を補い気を益す。

薬・穀物・果物・畜肉・野菜それぞれ五つに分類されたものには、

それぞれ酸苦甘辛鹹の味わいがあり、散らしたり、収斂させたり、

ゆるめたり、引き攣らせたり、硬くしたり、柔らかくしたりと、各々特異な作用がある。」

 

 

これは、今の薬膳料理や食養生の基礎となる教えが書かれています。

 

 

 人々に医療と農耕の術を教えたという神「神農(しんのう)」という方がおられます。

「淮南子・脩務訓」に神農について書かれている部分があります。

 

【現代語訳】

「古代、民は草を食って水を飲み、樹木の身を採取し、

かたつむりの肉を食っていたので、病気や毒に当たることが多かった。

そこで、神農は民に、土地の燥き・湿気、肥沃か石が多いか、

高所か低所かの良し悪しを見て五穀の種を撒くことを教え、

百草、泉の水の苦いや甘い味を嘗め、避けるべきと食べるべき食材を民に知らせた。

この時、神農は一日に七十回も毒に遭った」

 

と書かれています。

 

神農(神農皇帝、神農神)像の販売

『神農像』

大阪市中央区道修町にある神社「少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)」は、

道修町の「神農(しんのう)さん」で有名。

http://www.sinnosan.jp/

 

 

 神農は穀物の栽培の仕方を教え、山野草を食用可能なものと毒草とに分け、

毒草の中から薬草を見分けたとされ『神農本草経』にまとめられています。

その書物の特徴は、1年の日数と同じ365種類の植物・動物・鉱物が

薬として集録されていること、人体に作用する薬効の強さによって、

下薬(げやく125種類)・中薬(ちゅうやく120種類)・

上薬(じょうやく120種類)(下品・中品・上品ともいう)という具合に

薬物が3つに分類されていることです。

 

 

日本では江戸時代初期に『大和本草』(やまとほんぞう)という書物が、

貝原益軒によって編纂しまとめてられています。